五感で喰らう‼
11月に稲城市多職種連携研修会が催されることとなり、今回のテーマが「最後まで口から食べるために、私たちができること」(ドンっ‼)と告知がありました。
この多職種連携研修会というのは在宅医療・介護分野に携わる様々な職種が参加し、一つのテーマに聴講やテーブルディスカッションしていくことで「顔の見える関係」の構築と連携を図る研修会で毎年行われております。
今年も歯科医師会より出席要請がかかりまして参加を余儀なくされております…イヤというわけではないのですが、久々のフリーな休日に高尾山に登ろうかと企てていた矢先だったので、「まあ、しゃあないか」(※私だって聖人ではありませんので、ぶーたれながらも同時に手を動かすタイプです(*´з`)=3)と出席を予定しています。
ここ数年連続参加していますので、在宅医療・介護における様々な分野の専門職に従事される方々の「現場の生の意見」として交流出来る機会はいつも学びを実感するのも確かですから、気持ちも決して後ろ向きではないですね。
さて今回のテーマは「最後まで口から食べるために、私たちができること」でしたが、これもかなり奥の深いハナシだと思います。
「食べる事」って私たちの日常では当たり前になりがちになってませんか?
・虫歯や歯周病で痛くて食べれない…
・顎が開きづらかったり痛かったりで食べれない…
・口内炎や舌・口唇・頬粘膜の誤咬や口腔粘膜の火傷で痛くて食べれない…
・扁桃腺が痛くて上手く呑み込めない…
などなど様々なシチュエーションでいつも通りに食べられないときほど、健康のありがたさを尊いと感じませんか?
三食(昼寝付き⁉)都度食べる際への感謝は作ってくれた人にも、食べる事が出来る環境や機会にも感謝して「いただきます」「ごちそうさま」とありたいものです。
さてこの食べるという行為ですが、「噛む⇒飲み込む」という咀嚼・嚥下行為で括られることがたまに見受けられます。
私見ですが、「食べる」は咀嚼の前からすでに始まっていると考えています。
まず食べるに対して、何を食べるのか目でみて、においを嗅いで、周りの人に聞いてみることで食べる物の情報を収集し認識・判断することより始まると思います。
そして口に運ぶために直接またはカトラリー(箸やスプーン・フォークなどの総称)で間接的に触れることで触感を一度確認。
それから口腔内に運び、口唇・舌で触感や一口の大きさや最初の味加減・温度・硬さなどを認識してから前歯で捉え噛み切り、奥歯で噛み砕きすりつぶす咀嚼行為へ。
口腔内の唾液と絡み合いながら咀嚼を繰り返し、口腔内は味と香りと触感と咀嚼音・吸啜音で味わう行為と食塊の構築の同時進行。
ほどよく飲み込めそうな加減になったら徐々にごっくんと嚥下を重ねていきます。
咽頭⇒喉頭⇒食道と介して胃袋へ…
食べる行為はまさに五感(視覚・嗅覚・聴覚・触覚・味覚)のフル活用が発動しているイメージをしています。
だからタイトルも「五感で喰らう‼」(ドンっ‼)
五感が満たされると嬉しいときの神経伝達物質ドーパミンも爆上がりっ‼(食べてる時や食べ終わったあとの至福のひととき…ソレです☆)
ただ実際食べる環境もみなさんそれぞれですから、理想どうりにもいかない現実です…
食べ方からのおクチのトラブル(歯が欠けたとか唇噛んだとか…)も絶えませんので、どうか「味わって美味しく食べて食を楽しむ」意識をお忘れなく。
☆ ☆ ☆
さて、そんな「食べる」に対して、在宅医療・介護の各分野の専門職方々の課題は「食べてもらう」「食べさせる」となります。
生きることは食べる事…じゃなかった(;゚Д゚)…「食べることは生きる事」として相手に食べてもらい如何に栄養を摂取してもらい健康に携わっていくかが重要なポイントです。
そこには食べるにあたって相手の五感と関わっていく必要があります。
・これから何を食べるのか?…食べ物を見せたり、声がけして情報を共有することで食べるものを認識させる。
・どのようにして食べるのか?…食べやすいサイズでカトラリーや素手を駆使して認識や口腔内へ運ぶかを構築する。
・今何を食べているのか?…口に運んだものを円滑に咀嚼して唾液分泌や脳刺激を活性化させ、味や触感を如何に認識させるか。
・如何に飲み込むか?…相手の嚥下能力はその機能低下のほかにも、食べる姿勢・環境や咀嚼能率や口腔内水分保有率・食塊の流動性なども影響します。
食べるにあたっての問題はキリがありませんが、食べる側と食べてもらう・食べさせる側双方の視点が関わりあってきます。
そこに今回の「五感」への意識が有効だと考えております(あくまで私見☆)。
そんな考えの私…じつは今回の多職種連携研修会「最後まで口で食べるために、私たちができること」というテーマに少しワクワクしつつもあります。
とりあえず来月までそれなりに勉強しては、当日勉強させていただく所存です。
☆ ☆ ☆
当院患者さんには、ゆっくり食べるよりも「味わって美味しく食べる」を推奨しています。
そこには五感フル活用や都度の状況にも臨機応変な対応が出来ることなどで健康増進に繋がると考えております。
…とはいえど、難しく考えているとせっかくのご飯も美味しさ半減⁉( ゚Д゚)という意見もありまして…
そんな時はシンプルに、本日も「いただきます!」「ごちそうさまでした‼」といきましょう☆
