コーナーで差をつけろっ‼
春眠暁を覚えずなこの時期、普段の歯科診療の傍らで「学校歯科健診」に馳せ参じます。
先日、私も某中学校の学校歯科医として担当中学校まで伺いました。
やはり中学生はココロとカラダの成長バランスと速度がすごく複雑で、そこに向き合う学校の先生ってのはすごいなぁっと改めて感心しております。
さて今回の題名のハナシになりますが、小学生向けの運動靴のキャッチフレーズより拝借しました。
学校歯科健診ですので担当学校の中学生を前提でのハナシからですが、口腔内を記録する他にも結構あちこちと診ています。
①外見や素行(始まりから終わりまでの一連の行動)よりヒトを診る。(1個人1単位)
②口腔内を確認し、顎の状態・嚙み合わせ・歯並びや歯垢・歯石付着状態や歯肉状態など口内環境を診る。(1口腔1単位)
③何ら疑いのある歯を診る。(1歯1単位)
学校健診では②と③が記載項目ですが、①もついつい意識してしまいます。
①として「ちゃんと挨拶を返してくれるかな?」「声や態度から今日も元気かな?」「座ったときに猫背になっちゃうかな?カラダや顔のゆがみはどうかな?」「鼻の調子が悪いかな?口呼吸で唇が乾き気味じゃないかな?」「歯医者に口の中を覗かれて嫌じゃないかな?」「礼に始まり、礼に終われるかな?」など…評価や記載項目にはありませんが、口腔内の状態と結びつくようないろんなことを実は結構診ては考察しています。
②は俗にゆう「口内環境」のチェックで、そこから習慣・習癖から口腔衛生管理なども読み取りが出来ます。
③が生徒さんも親御さんも心配する「虫歯のチェック」で、「学校歯科健診でひっかかったじゃないの⁉はやく歯医者さん行きなさいっ‼」と歯科医院へ受診するキッカケのあるあるな1つです。
さて今回は②の歯垢・歯石や歯肉状態に注目したいと思います。
『人はなぜハミガキをするのか?』
「虫歯にならないため」「歯周病にならないため」といった「○○にならないように」事前の予防対策の考えもあれば、「健康でいるため」「美味しくご飯を食べるため」「キレイであるため・モテたいから」といったポジティブな維持・向上といった考えなど様々です。(「母ちゃんがうるさいから」など強制・義務的な声もたまに聞きますが…まあそれも良し☆)
このハミガキは継続することに意味や効果があり、学校歯科健診の前日・当日に突然がんばっても歯垢の付着傾向や歯肉の状態から結構バレバレです…
そんな感じで生徒さんたちの歯科健診に務めていますが、ここ数年の印象としてある一部の領域の磨き残しが結構多いなぁと感じています…それが今回のテーマ「コーナー」こと八重歯とゆかいなお隣さんたち(両隣在歯)です‼
ヒトの歯並びは骨格に沿って半楕円なアーチを描いています。
まずは奥歯を磨いてゴシゴシ☆シャカシャカ♪
前歯を磨いてゴシゴシ☆シャカシャカ♪
ブクブク…ペッとして、ああスッキリしたぁ☆
…
…
…あれ?八重歯は磨いた?
奥歯や前歯の間には八重歯があり、その両隣在歯を含め歯並びの真ん中コーナーに相当します。
学校歯科健診での感想から色々考えさせられましたのでブログに載せてみましたが、普段の自院の診療でも改めて重なる部分がありました。
八重歯とその前後隣在歯はハミガキでスルーされがちな傾向で、普段のハミガキも急いで磨いているヒトによくあるシチュエーションのようです。(イッキに3・4歯をガァァァァっとゴシゴシ磨きしている覚えはありませんか?この3・4歯目が奥歯と前歯の区切り目となる八重歯に相当しているので切り替え場所としてとばされガチに…)
さらには利き手側は磨きづらいことを理由に、つい簡略されてしまってませんか?
人によっては歯並びに対して八重歯が上下的にずれて磨きづらさから、ハミガキ対象歯から忘れられてしまうことも聞きます。
何かのレースではコーナーを攻めるときはスローインファーストアウト走行からイッキに加速していきますが、ハミガキではコーナーも意識して確実に磨くことが「攻める」となります。
磨き方のコツは「歯並び」から「使っている歯ブラシの形状・性質」「歯を磨く環境」など個人によって三者三様・十人十色とそれぞれです。
冊子やインターネットによくある教科書的な歯の磨き方だけでなく、「自分に合った歯の磨き方」もぜひ歯医者さんに相談してください。
